立命館大学学生とCAD ASSISTの産学連携「膳所城デジタル復元プロジェクト」を公式発表しました。約150年の時を経て、デジタル復元により廃城移行誰もみたことがない湖城がよみがえります。VRイベントや地域交流イベントをとおして、膳所のまちを元気にするプロジェクト発進です!
膳所城
徳川家康が命じて、関ヶ原の合戦の翌年に完成させた城郭で、滋賀県大津市の南部、膳所崎と呼ばれた琵琶湖畔の地に膳所城は建っていました。湖水を利用して天然の堀を巡らした壮大な水城の姿は、白亜の天守閣や白壁の堀・櫓が湖面に映え、実に美しかったと伝えられています。明治維新後は廃城となりましたが、今では市民の憩いの公園として、また春には桜の名所として有名です。
膳所城の築城計画は、築城の名手といわれた藤堂高虎が担当しました。湖の中に石垣を築き、本丸西隅に4重4階の天守が築かれました。家康がこの地を選んだ理由として、「瀬田の唐橋を征するものは天下を征する」と言われた瀬田の唐橋に近い場所であったからであると言われています。
現在、本丸跡は膳所城跡公園(滋賀県大津市)として整備され、春には桜の名所として地域住民の憩いの場になっています。また、城門は膳所神社(大津市)・篠津神社(大津市)・鞭崎八幡宮(草津市)に移築され、重要文化財として残されています。
出典:OpneStreetMap
膳所城址公園 本丸跡
誰もみたことがない城をみてみたい
膳所城は1870年(明治3)に取り壊されています。当時の石垣は崩され、どのような石垣だったのかさえも正確に知る術はありません。2016年弊社や協力会社の有志が集まり、復元プロジェクトが始まりましたが、わずかな資料を探して調査しながら復元するには途方もない時間を要し、2017年復元プロジェクトは一旦中止となりました。
弊社代表の山本が非常勤講師を務める立命館大学で、2020年産学連携プロジェクト「膳所城VR
Lab.」として息をふきかえします。2023年秋、足掛け5年目にしてようやく公式発表の運びとなりました。
移築された城門の復元には、点群データを使用して正確にモデリングを行いました。
使用ソフト:AutodeskRecap , Sketch Up Scan Essentials
①点群データ
②モデリングに必要な点群だけに整理
③-1 点群からモデリング
③-2 点群からモデリング
膳所城VR Lab.の詳細は、こちらから
【記事】
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